「文芸黒線専政」論の否定について

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タイトル別名
  • ブンゲイ コクセンセンセイ ロン ノ ヒテイ ニ ツイテ
  • On the Negation of the Theory of “Dictatorship of Black Line in Literary and Artistic Circles

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抄録

文芸界の文化大革命の理論的根拠のひとつであった「文芸黒線専政」論は、文革後すぐに否定されたのではない。1977年末に批判が開始されたが、その内容は「文芸黒線専政」は存在しなかったが「文芸黒線」は存在したとする、基本的に文革の論理を踏襲するものであった。「文芸黒線専政」論が発表された部隊紀要に毛沢東が関与していたからである。1978年5月に始まる真理検証基準論争によって変化が生じる。1978年末には「文芸黒線」の存在そのものを否定する方向へと進み、1979年の部隊紀要撤回が可能となったのである。

部隊紀要

張光年

中共中央宣伝部

「実践は真理を検証する唯一の基準である」論争

identifier:BO009500003938

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 95 129-143, 2011-03-01

    佛教大学文学部

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