学僧 稲垣眞我とイギリス留学 : 佛教大学附属図書館デジタル資料『浄土教報』を中心に

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タイトル別名
  • ガクソウ イナガキ シン ガ ト イギリス リュウガク : ブッキョウ ダイガク フゾク トショカン デジタル シリョウ 『 ジョウドキョウホウ 』 オ チュウシン ニ
  • Studying in the UK with Dr. Shinga INAGAKI

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抄録

文学者や研究者の留学体験・渡欧体験を考察することは学史研究上、学説の誕生やその後の研究活動の展開を考える際、意味深い。 研究者がどこに留学したのか、なぜ、その地を選んだのか、留学先で、何を見聞し、何を得て、どのような人々と交流したのか、それらが帰国後の研究に何をもたらしたのか、を明らかにすることは、上記の点を検証するためにも重要であろう。近代浄土宗では宗命により、優秀な人材に海外留学させ、その成果をもって、宗門の発展に寄与させようとした。いわゆる浄土宗海外留学生(制度)である。彼らの海外での研究先や研究活動を探求することは、近代浄土宗僧の学知修得を考察するうえでも意義あることであろう。本稿は、本学有縁の浄土学僧や研究者の留学について、『浄土教報』掲載記事を中心に検討することを目的とするが、その際、本学第三代学長稲垣眞我のイギリス留学を核に考察していく。稲垣がイギリスで、あるいは巡遊したヨーロッパで、何を見、何を感じ、誰と交流し、それらを通して何を得たのか。その渡欧体験を通し、近代浄土宗学僧の学知修得とその背景、影響などを考えてみたい。同時に、稲垣の留学を検討することは、大学史としての有意義であろうと考える。

稲垣眞我

浄土宗海外留学生

渡欧体験

オックスフォード大学

ラスキン・カレッジ

identifier:RO001000010597

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