職場の安全衛生管理に関する規制の実効性確保 : 労働安全衛生法の場合

書誌事項

タイトル別名
  • ショクバ ノ アンゼン エイセイ カンリ ニ カンスル キセイ ノ ジッコウセイ カクホ : ロウドウ アンゼン エイセイホウ ノ バアイ
  • Ensuring the Effectiveness of Regulations on Workplace Safety and Health Management ‐In the case of the Industrial Safety and Health Act‐

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抄録

本論文では,労働安全衛生法に基づく職場の安全衛生管理に関する規制の執行活動を対象として,規制の実効性確保の仕組みと構造を検討する。規制の分類からみた場合,職場の安全衛生管理に関する規制は社会的規制の範疇に含まれるが,労働災害の防止と労働者の健康と安全の確保という規制の目的を達成するため,主として特定行為の禁止,資格制度,検査検定制度,基準・認証制度などの手段を用い,物的規制(製造・流通段階と使用段階における機械・器具その他の設備,原材料,建設物,作業環境の安全・衛生の確保),作業規制(作業自体の安全の確保),人的規制(安全衛生教育,免許・技能講習などの就業制限による作業従事者の能力を担保)を実施している。また,規制の実効性を確保するため,労働災害防止計画制度,労働者に対する知識の付与(情報提供),労働者の参加の保障と促進,労働基準監督制度,安全衛生改善計画・特別安全衛生改善計画,労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントなどの手段を用い労働災害の低減に努めてきた。この他,中央労働災害防止協会などの労働災害防止団体による災害防止活動が,国(行政)が行う監督指導等と相まって事業主による自主的な災害防止活動を促進する体制を構築している。

公的規制

社会的規制

規制行政

規制の実効性確保

労働安全衛生法

identifier:SO007000010386

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