『スッタニパータ』第五章「パーラーヤナ・ヴァッガ」にみる世尊の説示に関する基礎的研究

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  • 『 スッタニパータ 』 ダイゴショウ 「 パーラーヤナ ・ ヴァッガ 」 ニ ミル セソン ノ セツジ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ
  • Research on the Buddha’s Teachings in the Pārāyanavagga

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原始仏教をゴータマ・ブッダの教えの仏教であると画一的に理解することは、歴史的事実を見失う。原始仏教の時代も興起から次第に変容と展開を遂げる歴史であった。本稿では、最古の経典といわれる『スッタニパータ』の第五章「パーラーヤナ・ヴァッガ」にみるゴータマ・ブッダ(世尊)の説示として伝わる教えを通して、仏教最古に説かれた教えが実際はどうであったのかを明らかにする。その原初的な教えには、後の伝承でゴータマ・ブッダが初転法輪で説いたとされる四諦説の原形や、三学の祖型ともいうべき内容がみられる。また、悟りへの道程に関して一般的に「念」という語で知られるsata やsati が、修行の第一歩として、またその根幹として説かれていることが明らかになった。

最古の仏教

パーラーヤナ・ヴァッガ

四諦

三学

sata(sati)

identifier:BR010400010425

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