形容詞語尾、形容動詞語尾、助動詞「ナリ」「タリ」「ダ」「デアル」

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タイトル別名
  • ケイヨウシ ゴビ 、 ケイヨウ ドウシ ゴビ 、 ジョ ドウシ 「 ナリ 」 「 タリ 」 「 ダ 」 「 デアル 」

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抄録

・形容詞の、原形「よし(良し)」の語幹は「よ」、原形「あし(悪し)」の語幹は「あし」である。 ・状態副詞に、様態をあらわす「ニ」「ト」が接し(接したものも状態副詞)、さらに「アリ」が接したものが、いわゆる形容動詞であって、状態副詞には「アリ」が付くものと付かないものがあるため、「アリ」の付くものを特にひとつの品詞と考えることは可能である。 ・名詞を述語とする文につく「ニアリ」の「ニ」は場所をあらわす「ニ」で、「ニアリ」は「に於いてある」の意である。同じく「トアリ」の「ト」も場所をあらわす「ト」で、「トアリ」は「という所にある」の意。これがつづまって「ナリ」「タリ」となるとき「アリ」は実質的意味から形式的意味に転じて〈陳述〉〈判断〉の意味をあらわす。 ・名詞文の ~ハ…ダ。 の文は、主述関係をあらわす文である場合と、述語成分の文だけである場合とがあり、「ダ」は〈断定の助動詞〉である場合と、〈文全体の陳述をあらわす〉場合とがある。

identifier:KG002800010759

収録刊行物

  • 京都語文

    京都語文 28 45-60, 2020-11-28

    佛教大学国語国文学会

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