二条院讃岐の実人生(三) : 後半生を中心に

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タイトル別名
  • ニジョウイン サヌキ ノ ミノル ジンセイ(3)コウハンセイ オ チュウシン ニ
  • The Real Life of Nijoin-Sanuki : The Latter Half if Her Life

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抄録

本稿では二条院讃岐の四十二歳から四十四歳までの実人生を検証した。平家の都落ちは平家滅亡へと進展し、雅な平安貴族社会から関東武士社会へと世相は大きく変化した。この激変の時代の中で兼実長男良通は大納言に、次男良經は三位の中将へと昇進した兼 。実は二人に平安貴族文化の継承を託し、寿永二年は年間十一回、寿永三年にも年間十一回、元暦元年は年間二十一回の勉強会を設け、主に漢詩の勉強をさせている。催馬楽、名律例、笛、左伝などをも併せて修習させているが、俊成との間で和歌の交流と発展は見えていない。兼実は脚力がなく体調不良に悩み続ける日々である。自分の傍に居る讃岐に頼り切っており、本妻讃岐は兼実と同居である。本稿の検証結果は讃岐研究にとって大きな成果である

良通

良經

平家滅亡

貴族文化

本妻讃岐

identifier:DB004100007405

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