「偶像崇拝」の地・日本 : 近世フランスの思想家ルイ・リショームの言説から (青山忠正先生・今堀太逸先生 退職記念号)

書誌事項

タイトル別名
  • 「 グウゾウ スウハイ 」 ノ チ ・ ニホン : キンセイ フランス ノ シソウカ ルイ ・ リショーム ノ ゲンセツ カラ
  • Japan as the Land of Idolatry: The Image of Japan in the Work of Louis Richeome, a Jesuit in Modern France

この論文をさがす

抄録

16世紀にイエズス会によりカトリックキリスト教の宣教を受けた日本については、日本がいわゆる鎖国を行った後も、様々なイメージがイエズス会の活動を通じてヨーロッパに普及した。「偶像崇拝」の地であるという言説は、そのイメージの一側面である。本稿では、ローマにあるイエズス会母教会ジェズ教会の彫刻にあった日本の神仏についての刻印と、その制作の思想的背景を準備したと考えられるフランス人イエズス会士ルイ・リショームの著作にみられる日本関連の記述を分析する。その過程で、本著作での日本への言及は、近世ヨーロッパのカトリック教会にとってより大きな脅威であったプロテスタントやオスマン帝国の宗教だったイスラム教の比較対象として登場した事が明らかとなる。

像崇拝

イエズス会

日本のイメージ

プロテスタント

イスラム教

identifier:RO001100010890

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ