法隆寺 玉虫厨子考 : 舎利供養図を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • ホウリュウジ タマムシ ズシコウ シャリ クヨウズ オ チュウシン ニ
  • A Reflection on the Tamamushi zushi in Houryuuji Temple : A Focus on the Image of Buddhist Relics and Memorial Service

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抄録

法隆寺・玉虫厨子の須弥座正面を飾る絵画は、その画題や内在する意味についてこれまで多角的視点から研究が重ねられ、様々な可能性について議論されてきた。しかしそれらの多くは全体として表現を捉えた観察や、経典的見地によるもので、画面そのものを構成する一つ一つのモティーフに眼を向け、それらの形式や技法、表現などについて詳細な観察は成されていない。このような作品との密な対話が、これまで影を潜めていた重要な観点に光を当てるためには必要不可欠である。本論ではこのような視点を重視し、この玉虫厨子・須弥座正面の絵画と対峙した。その結果、この絵画を描いた工人は一人ではなく二人の手によるものであり、従来一画面に一画題しか描かれていないとされていたこの画面には、二つの画題が破綻することなく一場面で共存をし、一つの目的に向かって表現されていることが理解された。

玉虫厨子

須弥座正面

讃仏

舎利供養

工人

identifier:SK001800002394

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