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抄録
本稿では、速報性の高い「職業安定業務取扱月報」の新規求職者数と求人数のデータを用いて、新型コロナウイルスの感染拡大が青森県の労働市場に及ぼした影響について分析を行った。分析結果から、金融危機との大きな違いとして、金融危機直前は深刻な労働需要不足であったのに対し、新型コロナ危機直前は真逆の人手不足の状況であったことを指摘した。一方で、事務、販売、サービス、生産工程の職業においては、急速に求人が減少している。また、これらの職業は主に、女性労働者、非正規雇用者を中心としていることから、女性や非正規雇用者への影響が大きいと思われる。危機の長期化を見据え、女性や非正規雇用者への雇用維持及び生活支援が急務であると指摘した。
収録刊行物
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- 地域未来創生センタージャーナル
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地域未来創生センタージャーナル 7 31-40, 2021-02
弘前大学人文社会科学部地域未来創生センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050288015468066176
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- NII論文ID
- 120007034958
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- NII書誌ID
- AA12865300
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- ISSN
- 24341517
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- HANDLE
- 10129/00007405
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles