睡眠不足と運動時血圧応答
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- Other Title
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- Relationships between sleep deprivation and exercise pressor response
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type:ミニレビュー
睡眠不足は、健康に対して多岐にわたる負の影響を及ぼす。その一つとして、心臓突然死などを含む心血管イベントの発生リスクを増大させることが知られているが、その詳細なメカニズムは明らかとなっていない。運動や身体活動によって一過性に血圧が増大するが、その昇圧応答が過剰となると、心血管イベントの発生につながる危険性が示されている。現在に至るまでに、実験的な睡眠制限や断眠が、運動時の昇圧応答を増大させることを予想させるような生体内の変化を引き起こすことが報告されている。従って、睡眠不足による心血管イベントの発生リスク増大の機序の一部に、運動昇圧応答の過剰亢進が関与している可能性がある。しかしながら、睡眠不足が運動時の昇圧応答に及ぼす影響を検討した研究は少なく、明らかではない。そこで、本ミニレビューでは、睡眠不足が運動時血圧応答に及ぼす影響を考察し、今後の展望を示す。
Journal
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- 中部大学生命健康科学研究所紀要
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中部大学生命健康科学研究所紀要 17 63-68, 2021-03
中部大学生命健康科学研究所
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050288137390351488
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- NII Article ID
- 120007036411
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- ISSN
- 18803040
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN