リスク・ニード・リスポンシビティモデルを踏まえた保護観察処遇についての考察

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  • リスク ・ ニード ・ リスポンシビティモデル オ フマエタ ホゴ カンサツ ショグウ ニ ツイテ ノ コウサツ
  • リスク ニード リスポンシビリティ モデル ヲ フマエタ ホゴ カンサツ ショグウ ニツイテノ コウサツ
  • Theoretical Study on Probation and Parole Treatment for Offenders in Japan: Based on the Risk-Need-Responsivity Model

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近年、欧米諸国では、犯罪者処遇において、リスク・ニード・リスポンシビティ(RNR)モデルに準拠することが、再犯防止に効果的であるとされてきている。RNRモデルとは、(a) 再犯リスクの高さに応じ、(b) 再犯を誘発する要因に焦点を当て、(c) 犯罪者に適合するように実施することを重視する犯罪者処遇のモデルである。RNRモデルには再犯減少のエビデンスが認められるとして、日本の保護観察にも定着させるべきとの指摘がある。しかし、日本の保護観察処遇を、RNRモデルを踏まえつつ具体的に整理した議論はみられない。本稿においては、RNRモデルに関する先行研究を概観した上で、日本の保護観察制度を検討した。その結果、現行の保護観察の具体的な枠組みや処遇の中に、RNRモデルの3 つの要素が含まれていることが示された。加えて、より効果的な保護観察処遇のために、保護観察官に求められる、保護観察対象者のアセスメントや保護観察処遇の観点について論じた。

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