【書評】李聖傑著『川端康成の「魔界」に関する研究-その生成を中心に』(二〇一四年)

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タイトル別名
  • 書評 李聖傑著『川端康成の「魔界」に関する研究 : その生成を中心に』(二〇一四年)
  • ショヒョウ リセイケツチョ 『 カワバタ ヤスナリ ノ 「 マカイ 」 ニ カンスル ケンキュウ : ソノ セイセイ オ チュウシン ニ 』(ニ〇イチヨネン)
  • ショヒョウ リ セイケツ チョ カワバタ ヤスナリ ノ マカイ ニ カンスル ケンキュウ ソノ セイセイ オ チュウシン ニ 2014 ネン
  • A Book Review of LI Shengjie's "A Study on the Formation of KAWABATA Yasunari's Conception of 'Makai' (Hell)" (2014)

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抄録

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本書(李聖傑『川端康成の「魔界」に関する研究-その生成を中心に-』([早稲田大学モノグラフ106]早稲田大学出版部、二〇一四年三月))は、戦後川端文学に表出する「魔界」について論じられたものである。著者は、川端文学が敗戦を境に大きな変貌を見せており、戦後の川端文学を特徴づけるものが「魔界」であるという。川端の「魔界」思想の生成には、日中戦争、第二次世界大戦、敗戦、文学上の知己の死などが挙げられ、これまでの研究史においてあまり進められてこなかった川端と戦争との関わりに注目し、戦後創作に見られる「魔界」の内実を明らかにしている。

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