症例 肥満患者の減量中に自然退縮した肝細胞癌の1例

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  • 肥満患者の減量中に自然退縮した肝細胞癌の1例
  • ショウレイ ヒマン カンジャ ノ ゲンリョウ チュウ ニ シゼンタイシュクシタ カン サイボウ ガン ノ 1レイ
  • ヒマン カンジャ ノ ゲンリョウチュウ ニ シゼン タイシュク シタ カンサイボウ ガン ノ イチレイ
  • Spontaneous complete regression of hepatocellular carcinoma in an obese patient: A case report

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症例は77歳女性。C型肝硬変の経過観察中2012年5月,肝S3に肝外へ発育する56×46㎜大のHCCを認め,PIVKA-Ⅱは2,205mAU/mlと異常高値を示した。身長154㎝,体重84.5㎏,BMI35.6の肥満体型であり,補助器具なしでの自力歩行はできず,呼吸機能検査では混合性換気障害を認めたため,減量を指示した。1ヶ月後に腫瘍の縮小,体重減少を認め,さらに経過を追うこととした。初診時から9ヶ月後には,腫瘍は17㎜まで縮小し,PIVKA-Ⅱは45mAU/mlと著明に低下した。体重73.2㎏,BMI30.9まで減量し,補助器具なしでの自力歩行が可能となり,呼吸機能も改善したため,2013年2月に腹腔鏡下肝部分切除術を施行した。病理組織学的検査で腫瘍は完全壊死と診断された。

略語一覧: HCC: Hepatocellular carcinoma(肝細胞癌),PIVKA-II: protein induced by Vitamin K absence or antagonists-II(ビタミンK欠乏性蛋白-II),BMI: body mass index(肥満度指数),IC: informed consent(インフォームドコンセント),ADL: actirvies of daily living(日常生活動作)

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