「参加する」のはどちらか - セネガル共和国ティエス州における日本のODA による開発プロジェクトの事例から -

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タイトル別名
  • 「参加する」のはどちらか--セネガル共和国テイエス州における日本のODAによる開発プロジェクトの事例から
  • サンカ スル ノ ワ ドチラ カ セネガル キョウワコク テイエスシュウ ニ オケル ニホン ノ ODA ニ ヨル カイハツ プロジェクト ノ ジレイ カラ
  • Is it either of “Participate"? : From the case of the Japanese ODA developmental project at Thiés region in Senegal

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説明

国際協力あるいは途上国開発の実践において、対象地域の住民の知見や経験に着目し、開発計画に人々の発言を盛り込むことが重要である。この議論は、多くの実践や研究において常識化している。対象となる村落住民や都市スラム住民といった、社会的あるいは文化的に「弱者」である人々の声を聞き、ニーズをとらえる手段としてのワークショップの開催や「参加型開発」による開発の社会的側面からの提案といったものへの重要視は、いわゆる"はやり"の手法なのかもしれない。しかし「参加型」の多くはその意味や目的が開発官僚や専門家といった介入側に都合よく読み換えられ、解釈されて利用されている。本論は、「参加型」開発現象を、その誕生の背景と賛否の議論を整理しながら、セネガルにおける「緑の推進協力プロジェクト」(1986-1998)での開発実践における問題点から、「参加型」のあり様を再考するものである。

source:Studies on Humanities and Social Sciences of Chiba University

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