健常男性の日常運動習慣の変化と身体組成および運動耐容能 : 1年間の追跡調査
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Changing Daily Exercise Habit on Body Composition and Maximal Exercise Test : One Year Follow-up Study of Healthy Males
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説明
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総合健診を受診した30歳から59歳の健常男性を対象として,日常の運動習慣とその変化が身体組成,運動耐容能および脂質代謝におよぼす影響を検討した。その結果,1.初回健診時運動負荷試験を下肢または全身疲労で終了した2029名では,スポーツ運動の回数が多い群ほど運動耐容能が高くHDLコレステロールも高かった。また規則的な運動習慣のない群でも,日常努めて歩くようにしている群は歩かない群より運動耐容能が高かった。2.規則的な運動習慣を持たず,高血圧の家族歴がない1484名では,体脂肪率の大きい群ほど運動耐容能は低く,同一運動負荷時の心拍数と収縮期血圧は高かった。また体脂肪率の大きい群ほど総コレステロールが高くHDLコレステロールは低かった。3.初回健診時,体脂肪率が年代の標準偏差以内にあり,1年後再受診し1年間食習慣に変化のなかった303名では,日常の運動量が増加した群で体重,体脂肪量が減少し,運動耐容能が増大し,同一運動負荷時の心拍数と収縮期血圧は低下し,HDLコレステロールが増加した。また運動量の増加した群で体重の減少した群と増加した群を比較すると,いずれの群でも運動耐容能は増大し,同一運動負荷時の心拍数と収縮期血圧は低下した。以上より規則的な運動習慣のない中高年男性が日常の運動習慣を変えることのみによって身体組成や脂質代謝,運動耐容能が変化することが明らかになった。
The effects of changing daliy exercise habit on body fat, serum lipids and sysmptom-limited maximal exercise test (treadmill by Balke protocol) were evaluated in healthy males at an interval of one year. The results were as follows: 1. Study 1: Subjects who exercise regularly (3~/week) showed higher endurance power and HDLC and less body fat. Compared to inactive subjec
identifier:6
収録刊行物
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- 千葉医学雑誌 = Chiba medical journal
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千葉医学雑誌 = Chiba medical journal 69 (3), 159-169, 1993-06-01
千葉医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050288547193436032
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- NII論文ID
- 110006175173
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- NII書誌ID
- AN00142148
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- ISSN
- 03035476
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles