中国人2, 3, 4歳児と母親, および母親と大人他者の対話における中国語助数詞の使用

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  • チュウゴクジン 2 3 4サイジ ト ハハオヤ オヨビ ハハオヤ ト オトナ タシャ ノ タイワ ニ オケル チュウゴクゴ ジョスウシ ノ シヨウ
  • The use of Chinese numerical classifiers by two- to four-year-old children and their mothers, and by the mothers and the adults

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仲は日本人の幼児と養育者(母親)の対話を分析し, (1)幼児の年齢が上がるにつれ, 母親は一般的助数詞「個, つ」の使用を減らし, 特殊な助数詞「枚, 本, 杯」の使用を増やしてゆくこと, (2)母親は幼児の言語レベルに応じたフィードバック(子「1!」-母「そう, 1個ね」;子「1個!」-母「そう, 1本ね」等)を行っていることなどを示した(Naka, in press)。母親はなぜ, 一般的助数詞から特殊な助数詞へと助数詞を変化させるのだろうか。幼児は「個, つ」を過拡張して用いており, 母親にとってはこの過拡張に付き合うことが最も効率的なコミュニケーションであるからだろうか。それとも「個, つ」はいわば助数詞の基礎レベルであり, 示差性が意味をなさない幼児との対話においては, 基礎レベルを用いるだけで十分なのだろうか。それとも「個, つ」から獲得を開始させることにこそ, 何らかの効率性があるのだろうか。例えばしばらくの間, 用いる助数詞に制約をつけておくことで, 母親は幼児にとって「数+NC(助数詞)」の規則性を獲得しやすい状況を作っているのかもしれない。今までに得た資料から考察するならば, 母親による一般的助数詞の使用は, 幼児の過拡張を反映しているという仮説だけでは説明されないように思う。母親はフィードバックによって, 子どもの不適切な助数詞使用を訂正する。また, 幼児は2歳をすぎると「個」を「つ」よりも多く用いるようになるが, 母親は一貫して「つ」を「個」よりも多く用いる。さらに幼児の「個」の使用は増加してゆくが, 母親は「個」の使用を減少させる。子どもに通じやすい助数詞を用いているというだけでは, 母親の助数詞の変化は説明できそうにない。また, 示差性の伝

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. I, Pedagogy

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