韓国済州島における言語景観-観光と言語の観点から

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タイトル別名
  • カンコクズミシュウトウ ニ オケル ゲンゴ ケイカン : カンコウ ト ゲンゴ ノ カンテン カラ
  • カンコク チェジュトウ ニ オケル ゲンゴ ケイカン カンコウ ト ゲンゴ ノ カンテン カラ
  • Landscape of Juju in Korea: A Study from the Viewpoint of Language and Tourism

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近年、日本では、中国や韓国、台湾、タイなどアジアからの旅行者が増加している。アジアからの旅行者が増えた要因には円安や消費免税制度の拡大など経済面での要因があげられるが、その他に大型クルーズ船寄港地としての観光も一つの要因としてあげられる。福岡をはじめ、沖縄、特に最近では沖縄県の石垣島におけるクルーズ船を利用した観光客の増加はその一つの例である。こうしたクルーズ船観光による外国人旅行者が急増加している地域において、外国人旅行者に対する地域の対応などはあまり取りあげられていない。特に外国人旅行者が頻繁に目に触れることになる言語景観は、地域の観光だけでなく、多言語化の現状を知る重要な手掛かりになるといえる。一方、海外に目を向けると、石垣島と類似した状況として韓国の済州島の状況がある。済州島は外国人旅行者の規模や対応において石垣島を上回っていると言われるが、と当時に様々な問題も抱えている。そこで、本稿では、観光と言語の観点から韓国の済州島における状況をとりあげ考察する。具体的には、考察の手がかりとして観光地の状況をよく反映するとされる「言語景観」(Landscape)に注目し、そこに見られる済州島の外国人旅行者に向けた様々な発信の試みを読み解いていくことで石垣島への示唆を考えたい。

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