千葉県下における頭痛診療の実態: 医師を対象としたアンケート調査

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  • チバケンカ ニ オケル ズツウ シンリョウ ノ ジッタイ イシ オ タイショウ ト シタ アンケート チョウサ
  • A questionnaire survey of primary-care physicians in Chiba prefecture on management of headache

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抄録

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【目的】頭痛の分類・診断の国際基準の確立やトリプタン系薬剤の開発は頭痛の診療を大きく変えたが,頭痛がプライマリー医師の対応を必要とする症候であることに変わりはない。我々は千葉県下における頭痛診療の実態を明らかにするために,千葉県在住の医師を対象にアンケート調査を行った。 【方法】対象は千葉県に在住する千葉県医師会会員の医師2,363人。診療している頭痛患者数に関する質問と片頭痛に対する意識に関する質問からなるアンケート用紙を郵送し,ファックスで回答してもらった。 【結果】アンケートの有効回答数は369(15.6%)であった。1人の医師が年間に診療する頭痛患者数は平均194±334人/年で,科別でみると脳外科が567±574人/年と最も多く,最も少ない科は産婦人科の88±49人/年であった。診療している頭痛の内訳は,緊張性頭痛が52.3%と最も頻度が高く,片頭痛は43.7%,群発性頭痛は0.5%であった。片頭痛の比率は小児科(57.0%)と産婦人科(52.6%)で高かった。頭痛の診断および治療に関する意識調査では,科による大きな偏りはなく,多くの医師が頭痛の診断・治療に対して十分な認識を持っていた。 【結論】千葉県下ではいずれの科の医師も多くの頭痛患者を診療していた。片頭痛に対してはいずれの科の医師も共通の認識を示し,適切な頭痛診療が行われていることが推測された。

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