大殿筋穿通枝皮弁による仙尾骨領域の再建

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  • ダイデンキン センツウシ ヒベン ニ ヨル センビコツ リョウイキ ノ サイケン
  • Cases in which a gluteal artery perforator-based flap was used for the repair of sacrococcygeal lesions

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大殿筋穿通枝皮弁は,大殿筋を穿通する皮膚穿通枝のみを栄養血管とする皮弁であり,皮弁に大殿筋を含めない。 今回当科では,2005年10月から2007年8月までの1年10ヶ月間に7例(仙骨部褥瘡,尾骨部褥瘡,尾骨部放射線潰瘍)の仙尾骨領域の再建に本法を施行した。挙上した皮弁の大きさは最小で6×4㎝,最大で24×10㎝と15×9㎝の双葉皮弁であった。本法による皮弁の移動の自由度は高く,栄養血管を中心に180°回転させることも可能であった。全例で皮弁は完全生着し,血行は安定しており,現在再発症例は認めていない。 本皮弁は,筋体を含まないため,大殿筋機能を温存可能であること,筋皮弁と比較し術中出血量が少ないこと,などの利点があり,仙尾骨領域の再建法として有用であると思われた。

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