援助についての意識が心理的負債感に及ぼす影響 ―互恵性の役割に照準して―

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本研究では,心理的負債感の特徴,及びその個人特性を検討した。大学生112名を対象に,心理的負債感尺度,特性感謝尺度,援助成果志向性尺度,友人間ソーシャルサポート互恵性尺度,多次元的共感性尺度を用いた質問紙調査を実施した。結果,心理的負債感と特性感謝に正の相関があること,心理的負債感は援助成果志向性と友人間ソーシャルサポート互恵性の一部下位尺度と正の関連があることが明らかになった。これは心理的負債感が対人関係を促進することを示していた。さらに,日本人特有の感謝と負債感の関係性,及び互恵性について論じた。

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  • 信州心理臨床紀要

    信州心理臨床紀要 20 116-136, 2021-06-01

    信州大学大学院総合人文社会科学研究科心理教育相談室

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