自閉症スペクトラム障害児が示す不適切行動に対する自己評価を中心とした指導

書誌事項

タイトル別名
  • ジヘイショウ スペクトラム ショウガイジ ガ シメス フテキセツ コウドウ ニ タイスル ジコ ヒョウカ オ チュウシン ト シタ シドウ
  • A case of practice that mainly used self-evaluation to reduce any inappropriate behaviors in a child with autism spectrum disorders

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抄録

他者に対する暴言や他害などの不適切行動を示す自閉症スペクトラム障害児に対して自己評価を中心とした指導を行い,指導手立てについて検討した。指導場面は「朝の準備」「朝の会」であった.BL期,Ⅰ期,Ⅱ期,Ⅲ期の4 つのフェイズで指導デザインを構成した.BL期では直接観察,ビデオ記録を基に機能仮説と指導計画を立案した。Ⅰ期では,「朝の準備」でルール理解を促す指導,「朝の会」で望ましい行動の指導を行った。Ⅱ期では,自己評価を導入した。Ⅲ期では,指導者による他者評価を導入した。その結果,自己評価に対する嫌悪性や反応努力を低下させる自己評価表の工夫や支援,自己評価する標的行動の理解を促すことにより,不適切行動の減少や望ましい行動の増加に影響を与えることが示唆された。

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