Review of The Literature about The Concept of "Recovery" for Person with Mental Disabilities

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  • 精神障害をもつ人のリカバリー概念に関する文献検討
  • セイシン ショウガイ オ モツ ヒト ノ リカバリー ガイネン ニ カンスル ブンケン ケントウ

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Abstract

本総説論文は、精神障害者を対象とするリカバリーに関する文献レビューを通して、リカバリー研究の課題を提示する。リカバリーが意味するもの・構成要素・促進要因と阻害要因・プロセス・精神障害当事者と専門職の関係性・促進プログラムの観点からレビューした。結果、リカバリーは臨床的リカバリーとパーソナル・リカバリーの2つの側面で整理されること、プロセスはらせん状に進むこと、パーソナル・リカバリーは個別性が強く現れること、促進・阻害要因の研究が進んでいること等が明らかになった。リカバリー研究の課題は、リカバリー研究を通して定義化できるようにすること、臨床的リカバリーは客観性のある評価尺度を用いた研究をさらに進めていくこと、当事者の主観性が強く現れるパーソナル・リカバリーの質的研究を積み重ねていくことやアウトカム研究を進めていくこと、阻害要因を促進要因に転換していく研究や当事者と専門職の関係性に関する研究等が必要であることを提示した。

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