この論文をさがす
抄録
シリンジ、超音波、レーザーを使用して、蒸留水(DW)、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)とEDTAを洗浄液として根管内を洗浄し、デブリスとスミヤー層の残存状態を光学顕微鏡と走査電子顕微鏡を用いてスコア化し、デブリスとスミヤー層の除去効果を比較検討した。ヒト抜去歯のなかから手用リーマーで解剖学的根尖孔まで穿通可能な45本を選択して使用した。デブリスのスコアで有意差が認められたのは根尖部から根中央部であり、シリンジでDWを使用した場合と比較して、超音波でDWまたはEDTAを使用した場合、超音波でNaClOまたはレーザーでNaClOを使用した場合であった。スミヤー層除去に関して最も効果があったのは根中央部におけるレーザーとEDTAを使用した場合で、シリンジとDWを使用した場合と比較すると有意差が認められた。デブリスの除去に関しては超音波による方法が、スミヤー層の除去に関してはEDTAと併用したレーザーによる方法が有用であることが示唆された。
収録刊行物
-
- 奥羽大学歯学誌
-
奥羽大学歯学誌 47巻 (4号), 149-, 2020-12-31
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050289920566622464
-
- NII論文ID
- 120007166369
-
- ISSN
- 09162313
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles