即席中華めんに含まれるリン、カルシウム、リン/カルシウム比率の定量によるリン、カルシウムの適正摂取についての検討

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of proper intake of phosphorus and calcium contained in instant Chinese noodles by quantifying the phosphorus/calcium ratio
  • ソクセキ チュウカメン ニ フクマレル リン 、 カルシウム 、 リン/カルシウム ヒリツ ノ テイリョウ ニ ヨル リン 、 カルシウム ノ テキセイ セッシュ ニ ツイテ ノ ケントウ

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抄録

現在、市販の即席中華めんは、即席中華めん非油揚げ、即席中華めん油揚げ、中華スタイルカップめん油揚げ焼きそば、和風スタイル即席カップめん、中華スタイル即席カップめん油揚げ、の5種類について食品成分表に成分値が記載されているが、かんすいや炭酸カルシウムの添加量は記載されていない。  食品添加物のかんすいには、中華めんの食感のコシを良くする働きがあり、必要な添加物である。しかし、かんすいにはリン酸塩が含まれており、リンの過剰摂取やリン/カルシウム比の増加につながる可能性がある。今回、リン、カルシウム量を定量し成分値との整合性を確認し、5種類の即席中華めんのリン、カルシウム、リン/カルシウム比を比較した。  結果、即席中華めん非油揚げは、他の4種類に比べてリン/カルシウム比が有意に高かった。リンの過剰摂取は、たんぱく質摂取が必要な、小児や高齢者、腎機能の低下したCKD患者にとっては、注意する必要がある。  比較的簡便に摂取できる即席中華めんのうち、非油揚げを摂取する場合にはカルシウムを添加することで、リン/カルシウム比率を改善することが出来ると考えられる。

収録刊行物

  • 食糧・栄養と健康

    食糧・栄養と健康 (1), 23-27, 2021-03-31

    Otemae University Faculty of Health and Nutrition

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