説得されることでユーザを楽しませる人狼ゲーム対話システムの構築

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  • A Persuadee Dialogue System for the Werewolf Game

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抄録

本論文は,プレイヤ間で会話することで進行するパーティゲーム「人狼ゲーム」を題材とし,自然言語によりユーザに上手に説得されることでユーザを楽しませる対話システムの構築手法を提案する.提案システムはゲームの状況とユーザとの対話の流れに応じて適切な応答を複数の応答候補から選択することで対話を進めるものであり,そのためのマルチタスク学習に基づくニューラルネットワークモデルを提案する.また,自然な説得対話の実現には,システム側はユーザの説得に徐々に応じるように態度を少しずつ変化させる必要がある.そのための手法として,自然な説得の受諾を実現するためのデータドリブンな説得対話管理手法を提案する.実験ではデータに基づく客観評価とユーザとシステムが実際に対話を行う主観評価の両方を実施し,ベースラインシステムと比較して自然かつ楽しい対話が可能であることが確認された.

This paper proposes a construction method for the persuadee dialogue system for entertainment, which is to be persuaded by users to provide them with amusement. We focuse on the dialogue in the werewolf game (also known as the mafia game) where the system simulates a persuasive dialogue. In developing the system, this study proposes a multi-task neural network for suitable response selection and a data-driven dialogue management method for naturally accepting users' persuasion.

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