言語進化・言語変化と文法理論に関する覚え書き

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タイトル別名
  • ゲンゴ シンカ・ゲンゴ ヘンカ ト ブンポウ リロン ニ カンスル オボエガキ
  • Notes on the Evolution of Language, the Change of Language, and Grammatical Theory

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抄録

type:論文

「人間とは何か」という問いに言語というものが大きく係わっている。この問いに答えるために,言語に関する研究はさまざまな問題を設定しているが,本稿では,主に,言語変化を含めた言語進化の問題,言語記述・設計の問題,並びに言語獲得の問題を扱う。言語の進化,言語の変化,及びそれらを説明する文法理論についてどのようなことを記述し仮定することができるかを改めて考察してみたい。本稿の目的は次の3つである。(ⅰ)岩田(2016:43)で指摘されているように,岩田(2016)で示されている言語進化に関する仮説の妥当性を新たな資料を用いて検討するという課題が残されている。この課題をこれまでの研究に基づいて検討する。(ⅱ)岩田(2006,2007)で「記述」されている英語の統語形式に見られる通時的な言語変化が生成文法理論のどのような仕組みによってどのように「説明」されるかという課題が残されている。この課題がどのように解決されるかを考察する。(ⅲ)上記の課題を検討・考察する中で提案される文法の妥当性を論じる。

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