ルソーにおける読者像の問題 ―『学問芸術論』、『不平等起源論』を中心に―

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タイトル別名
  • ルソー ニ オケル ドクシャゾウ ノ モンダイ : 『 ガクモン ゲイジュツロン 』 、 『 フビョウドウ キゲンロン 』 オ チュウシン ニ
  • Images of the Reader in Rousseau's Two Discourses

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type:Article

本稿では、ルソー初期の理論的作品である『学問芸術論』から『人間不平等起源論』における読者像の変遷を検討する。ここで「読者像」とは、「ルソーが作品の読者として想定する人物像」を指す。ルソーにおける読者像に関する先行研究は、そのほとんどが自伝的作品を分析対象としており、理論的作品は等閑視されてきた。しかし、ルソーとその読者をめぐる関係性を問う上で理論的作品に立ち返ることは避けられない。それゆえ本論では、『学問芸術論』と『不平等起源論』、そして両作品間の論争的文書を分析することで、テクスト上に生起するルソーと読者の関係性を明らかにした。

identifier:京都工芸繊維大学 学術報告書,第14巻,2022.02,pp.109-120

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