中堅看護師の看護実践能力向上に影響を及ぼす要因に関する文献検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Literature Review on the Factors Affecting the Improvement of the Practical Nursing Skills of Mid-career Nurses
  • チュウケン カンゴシ ノ カンゴ ジッセン ノウリョク コウジョウ ニ エイキョウ オ オヨボス ヨウイン ニ カンスル ブンケン ケントウ

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抄録

本研究の目的は、国内で発表された文献の検討を行い、中堅看護師の看護実践能力向上に影響を及ぼす要因について明らかにすることである。研究テーマに沿う14件を分析した結果、研究デザインでは質的研究が3件、量的研究が11件で、看護実践能力の測定には既存の尺度を使用した8件、独自に作成した尺度の使用が3件であった。中堅看護師の看護実践能力向上に影響を及ぼす主な要因として、「経験」「自己研鑽」「学習行動」「目指す目標」「他者からの支援」「個人の特性」が抽出された。しかし「経験年数」「婚姻」については、一定の見解が得られていなかった。これは、単に経験年数を経ることや婚姻という事象ではなく、具体的にどのような経験をして、そのことを活かしているかという経験の質が結果に影響を及ぼしていると考える。今後、看護実践能力向上に影響を及ぼす要因を検証する際には、どのような経験をしてきたのかということも考慮した分析が必要である。また、「自己研鑽」や「学習行動」には、看護師として常に学び続けるための自己教育力と、自己効力感を支援する関わりが必要であり、特に職場の上司からの支援は重要である。

収録刊行物

  • 看護と口腔医療

    看護と口腔医療 5 (1), 18-24, 2022-02

    福岡看護大学看護学部 情報図書委員会

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