明治憲法制定に先行した地方自治制度―外交官青木周蔵の自治の精神―

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タイトル別名
  • Local Autonomy System Prior to the Establishment of the Meiji Constitution : Spirit of Autonomy of Diplomat Shuzo Aoki
  • メイジ ケンポウ セイテイ ニ センコウ シタ チホウ ジチ セイド : ガイコウカン アオキシュウゾウ ノ ジチ ノ セイシン

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説明

明治初頭から今日に至るまでの日本における自治制度の発展の経過を眺めるとき,重要な点の一つが,明治憲法制定に先立って「三新法」などの地方自治制度の整備を先行したことである。その意義は,地方自治は近代国家として発展するうえでの基盤であり,その基盤を整えたうえで,憲法体制を構築することの大切さを当時の元勲たちが認識していたことを示していることである。だが,明治初期において,明治憲法制定に先立って地方自治制度の整備の重要性を元勲に進言した人物が,青木周蔵という在ドイツ公使・大使という外交官であったという点ついて,それほど重視されてこなかった。本稿では,外交官だった青木がどのような思想を持って日本の地方自治制度の整備に貢献したのかを明らかにするものである。

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