スペイン語のmusméをめぐって

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タイトル別名
  • En torno a la palabra española «musmé»
  • スペインゴ ノ musme オ メグッテ

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抄録

日本語からスペイン語に入った語のひとつにmusméがある。今ではほとんど使われなくなったが,19世紀末から20世紀初頭,スペイン語圏でよく用いられた時期があった。フランス人ピエール・ロチの著作がスペイン語に訳されて紹介されたとき,ロチの使っていた語mousméがmusméに置き換えられて広まったようである。スペイン語で書かれた紀行文や小説・詩歌・演劇,さらに新聞記事などをたどっていくと,musméは「若い女,娘」の意味だけでなく,姿形の美しい女,どこか魅力的な女,異国情緒を漂わせた女など,さまざまなニュアンスを含む語として用いられたことがわかる。

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