書誌事項
- タイトル別名
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- The Spanish Adjective Idiom ‘sano y salvo’
- スペインゴ ノ ケイヨウシ カンヨウク'sano y salvo'
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説明
本稿の目的はスペイン語の形容詞慣用句‘sano y salvo’の使用環境を分析して,その統語的な振る舞いの特異性を明らかにすることである。‘sano y salvo’の主な特徴を以下に挙げる: 1)名詞に言及する点においては他の形容詞慣用句と共通しているが,大部分の形容詞慣用句と違って,付加的に名詞を修飾することができない: *los rehenes sanos y salvos(cf. un hombre hecho y derecho) 2)名詞に言及する際は,動詞もしくは動詞派生名詞との共起が義務的である。例外的なケースとして‘con’が導く前置詞句でも使用される。 3)連結動詞・擬似連結動詞と共起する場合は属詞としての,語彙的意味を持つ動詞と共起する場合は,主語または直接補語に言及する叙述補語としての統語機能を果たす。 4)動詞派生名詞が核となる名詞句内で,前置詞に導入される名詞句の叙述補語,場合によっては所有形容詞の叙述補語として機能する: el rescate sanos y salvos de los rehenes(前置詞補語の叙述補語) su rescate sanos y salvos(所有形容詞の叙述補語)
収録刊行物
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- 拓殖大学語学研究
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拓殖大学語学研究 146 83-99, 2022-03-25
拓殖大学言語文化研究所
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050291768741202176
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- NII書誌ID
- AA11868777
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- NDL書誌ID
- 032183810
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- ISSN
- 13488384
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL