(資料)乳がん患者が子どもに病気について伝えることを控える理由に 関する文献検討

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Breast Cancer Patients Refrain from Telling Their Children about Their Disease: A Literature Review
  • ニュウガン カンジャ ガ コドモ ニ ビョウキ ニ ツイテ ツタエル コト オ ヒカエル リユウ ニ カンスル ブンケン ケントウ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,国内外の文献検討により乳がんの母親が子どもに病気について伝えることを控え る理由を明らかにすることである.文献検索のデータベースはPubMed,医学中央雑誌ver. 5 を用い, 14 件の文献を対象とした.その結果,子どもに病気について伝えることを控える理由として,母親が 推察する子ども側の要因は『子どもに精神的苦痛を与えたくない』,『子どもの理解が期待できない』 などの5 つのカテゴリー,母親自身の要因は『母親自身の負担が増加する』,『発達段階に応じた子ど もへの伝え方がわからない』などの5 つのカテゴリーが抽出された.医療者は,母親の病状の受け止 め方や心身の負担,子どもの発達段階などの個別性を考慮し,母親とともに子どもに伝えるタイミン グや伝え方を考えていくことが重要である.また,子どもに病気について伝えることに悩む親の個別 の体験を理解し,支援の在り方を検討していく必要性が示唆された.

収録刊行物

  • 石川看護雑誌

    石川看護雑誌 19 85-91, 2022-03

    石川県公立大学法人 石川県立看護大学

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ