殺人事件における加害者・被害者の関係別の割合の変化について: 2003 年~ 2019 年データを用いた検討
説明
殺人における加害者・被害者関係は親族や友人などの面識者であることが多いということが従来から言われている。我が国では2003 年以降殺人件数は減少してきているが,そのような中でも加害者・被害者関係の親族などの割合は変わらないのかどうか検討することにした。警察庁の公表されているデータを用い,2003 年から2019 年にかけての殺人の加害者・被害者関係について,親族,その他の関係者,面識なしに分けてその割合の変化を見た。全体として殺人の件数は減少傾向であり,加害者・被害者関係別に見ると,その他の関係者と面識なしの減少幅が大きく,親族は少ししか減少していなかった。その結果,親族の割合が増加した一方で,その他の関係者と面識なしの割合が減少していた。
収録刊行物
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- 奈良女子大学心理臨床研究
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奈良女子大学心理臨床研究 8 39-42, 2021-03-31
奈良女子大学臨床心理相談センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050291932776658560
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- HANDLE
- 10935/5757
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB