ICU で呼吸管理の上,寛解導入療法を行った造血器腫瘍の 3例
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説明
造血器腫瘍においては,初診時にすでに重症化した状態で診断される症例も稀ではない.重症 の感染症,臓器障害などを併発していても,治療を完遂することができれば効果は得られやすいため, 全身管理を行いながら寛解導入療法を開始することが多い.重症化している状態での治療開始は治療 関連死のリスクが高く集学的な全身管理が必要になる.202X 年度,初診時に重症で,ICU に入室し 呼吸・全身管理を行いながら寛解導入療法を開始した造血器腫瘍は,急性骨髄性白血病,リンパ腫関 連血球貪食症候群,甲状腺悪性リンパ腫の 3 例だった.3 例は ICU で呼吸管理を行いながら治療を行 い,寛解状態となり退院した。造血器腫瘍の治療法は,年々進歩し予後は改善されている.今後も, 救命診療部や他科と連携を取りつつ,造血器腫瘍の患者の予後を改善できるよう,診療に取り組んで いきたい。
収録刊行物
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- 高知赤十字病院医学雑誌
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高知赤十字病院医学雑誌 26 (1), 51-59, 2022-04-22
高知赤十字病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050291932776687872
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- ISSN
- 09197427
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB