川端康成『花日記』論 ─新「良妻賢母」像を体現する「なほみ」─

書誌事項

タイトル別名
  • The theory of Kawabata Yasunari’s “Hananikki” :“Naomi” that embodies the new “good wife and wise mother” image

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抄録

川端康成『花日記』は、これまで活発に研究されてきた作品とは言い難い。「代筆問題」では、『花日記』の作者が誰であるのかということに焦点が当てられ、「少女小説」に描かれる「エス」についての考察や、雑誌『少女の友』に登場する少女像についての研究では『花日記』は部分的にしか触れられていない。すなわち、『花日記』の内容や登場人物について詳細な研究はほとんどなされてこなかったと言える。  そのため本稿では、近代の高等女学校が目指した「良妻賢母」像を辿りながら、『花日記』の中心人物「なほみ」についてその少女像を探っていく。

収録刊行物

  • 日本語日本文学

    日本語日本文学 (32), 23-38, 2022-03-18

    創価大学日本語日本文学会

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