小学部社会科点字教科書における地図の要素と編集の特徴についての一考察

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タイトル別名
  • ショウガクブ シャカイカ テンジ キョウカショ ニ オケル チズ ノ ヨウソ ト ヘンシュウ ノ トクチョウ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ
  • Component and Editing Policy of Maps in Social Studies Braille Textbook for Elementary School

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本稿では、小学部社会科の点字教科書における地図の要素と編集の特徴について明らかにするため、点字教科書に掲載されている地図及び原典教科書の地図をすべて抽出し、学年・分野・縮尺の3観点で分析した。その結果、4・5種類の記号を含む地図が全体の半数を超えており、特に線状記号については74%の地図が2・3種類の記号を有していた。また、84%の地図は線状記号で構成された複雑な閉合図を有していたことが明らかとなった。これらの地図は学年が進むごとに複雑化していくというよりも、対象範囲ごとに特色がある傾向が伺えた。以上から、社会科の地図の読解のためには早期から線状記号を中心とする複数の記号の弁別やこれらの読み取りの力が求められる可能性が示唆された。地図の編集状況については、原典教科書に掲載されている地図の65%の地図が点図化されており、地理分野での地図の掲載割合が最も高かった。

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