前庭神経炎の診断におけるvHIT ( video Head Impulse Test ) の有用性

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  • Diagnostic Value of the video Head Impulse Test in patients with vestibular neuritis

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前庭神経炎の確定診断には末梢前庭機能低下の確認が必要とされ, 温度刺激検査が外側半規管機能検査のゴールデンスタンダードとして長年用いられてきた. 近年より簡便・短時間・低侵襲に半規管機能の評価が可能なvideo Head Impulse Test ( vHIT ) が開発され, 前庭神経炎診断における活用が期待される. そこで前庭神経炎例39例を対象に, vHITにおける外側半規管機能評価の精度を温度刺激検査と比較した. 温度刺激検査を基準とした半規管麻痺 ( Jongkeesの式で定義した半規管麻痺≧25% ) のvHITによる検出感度は85~90%と良好であり, 半規管麻痺の程度と患側gainに負の相関, 半規管麻痺の程度とgain asymmetry ( GA ) に正の相関がみられることから, vHITを用いて外側半規管麻痺の程度がある程度予測できる可能性が示唆された.

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