三色食品群を題材としたオリジナル食育教材(絵本・動画・ワークブック)の開発と実施

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  • Development and Implementation of Original Materials for the Food Education Teaching (Picture Books, Videos, Workbooks) Based on the Three-Color Classification System for Food Groups

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抄録

本研究では、三色食品群を題材とした食育教材を用いて、元気に過ごすためには色々な食べ物をバランスよく食べることが大切であると学び、「食べ物に興味・関心をもつきっかけをつくること」「日頃の食生活に繋げるきっかけをつくること」を目標とする食育プログラムを開発・実施し、その有用性を検討することを目的とした。 N小学校の児童41人(1年生19人・2年生22人)を対象とした。朝の学級活動の時間を用いた4日連続の食育プログラムを担任教員のもとで実施した。食育プログラムは、楽しみながら児童が上記目標を達成できるよう、三色食品群を題材とした既存の絵本を基に動画とワークブックを作成することで、児童が3つの教材を関連させながら取り組めるようにした。さらに、実施マニュアルを作成することで、食を専門としない教員であっても負担なく実施できるようにした。評価は、児童が記述したワークブックおよびアンケート調査結果を用いた。 その結果、「動画を見てどうでしたか」「ワークブックに挑戦してどうでしたか」という質問に対し、「楽しかった」と回答した児童はいずれも40人(97.6%)であった。さらに、「絵本を読んでどうでしたか」という質問に対し「楽しかった」、「赤・黄・緑の三色の食べ物についてもっと知りたいですか」という質問に対し「知りたい」、「三色の食べ物がそろった食事をとりたいですか」という質問に対し「とりたい」、「ゴハンジャーに会いたいですか」という質問に対し「会いたい」と41人すべての児童がそれぞれ回答した。 以上のことから、絵本・動画・ワークブックの食育教材を用いた食育プログラムは、児童が楽しみながら食べ物に興味・関心をもち、自身の日頃の食生活に繋げるきっかけをつくることができるものであると推察された。

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