主要信号抽出とウェーブレット変換による非接触脈拍数推定法
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説明
本研究では,スマートフォンで撮影した顔の動画像から被写体の脈拍数を推定する方法について述べる. 大まかな処理手順としては、まず顔のトラッキングとその中の皮膚領域の抽出を行う.次に,取り出した皮膚領域を複数のブロックに分け,それぞれの領域についてクロミナンス信号へ変換する.そして,皮膚のどの箇所を調べても脈拍数はほぼ等しいことを用いて,特異値分解によって主要な信号を取り出し,ノイズを低減する.最後に,脈拍に対応する周波数は急激には変わらず,長期にわたって観測されることに着目し,ウェーブレット変換を用いて脈拍数の決定を行う.実験の結果、関連研究の独立成分分析を用いた方法などと比べて推定精度を向上させることができ,血圧計で測定した脈拍数との誤差の平均は0.797bpm,平均絶対誤差率は1.09%,相関係数は0.987,測定値との差の標準偏差は0.900bpmであった.
収録刊行物
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- 第83回全国大会講演論文集
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第83回全国大会講演論文集 2021 (1), 353-354, 2021-03-04
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292572092795392
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- NII論文ID
- 170000186783
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- NII書誌ID
- AN00349328
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00215165/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles