パフォーマンス低下を抑制するオンライン3Dシューティングゲーム向け遅延補償に関する一考察

説明

ネットワーク遅延の増大はオンラインゲームにおけるプレイヤパフォーマンスの低下及び,各プレイヤに対する不公平なゲーム体験を招く.本稿ではオンライン 3D シューティングゲームを対象として,ネットワーク遅延がプレイヤのパフォーマンスにもたらす影響を軽減する遅延補償技術を提案する.より具体的には,これまでに受信した相手プレイヤの位置を入力とする 2 次関数による回帰曲線を用いることでネットワーク遅延下にある相手プレイヤの位置情報を推定する遅延補償技術とゲーム画面から得られた深度画像を入力とした深層強化学習を用いてネットワーク遅延下にある相手プレイヤの行動を推定する遅延補償技術を提案する.提案手法では,オンライン 3D シューティングゲーム ViZDoom を用いて遅延補償技術による効果を評価した.評価結果から,提案手法を用いてネットワーク遅延下にある相手プレイヤのゲーム情報を補償することでプレイヤのパフォーマンスにつながる銃弾命中率の低減を抑制できることが分かった.

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