デジタルツイン基盤とその3Dデータ活用
説明
建物内の機器や設備の稼働状況,環境情報などの情報の可視化,シミュレーションを行うディジタルツインへの注目が高まっている.本稿では,デジタルツインアプリケーション作成のために行ってきた活動をまとめた.その手順は,3D データの収集,オントロジーを用いたメタデータの付与,建物情報を提供する API 作成,の 3 つに分けられる.3D データの収集は,3D スキャニングにより,大学内の建物や工場など,3 箇所で行った.属性情報の付与に関しては,構造情報の記述には BOT,部屋の名称やセンサ等の記述には他のオントロジーを適宜使用して RDF を作成し,SPARQL エンドポイントとして公開することで外部から参照することを可能にしている.アプリケーションへ建物情報を渡す API は FastAPI を用いて実装した.この API は形状情報や属性情報を返すだけでなく,建物内の混雑状況の可視化などに使用するため,任意の視点からの部屋の 2 次元の画像を取得することができる.また,収集した 3D データの活用例として,CityGML と組み合わせることで屋内外の情報を統合した3D マップビューワーを作成した.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2021論文集
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マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2021論文集 2021 (1), 1120-1126, 2021-06-23
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292572093094144
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- NII論文ID
- 170000185368
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles