ICNにおけるDataの通過情報を考慮したキャッシュへのルーティング手法の検討
説明
Information-centric Networking (ICN) において,ユーザはルータの持つキャッシュからコンテン ツを取得することができる.キャッシュを取得する手法に,ルータ間のキャッシュの重複を減らすアルゴ リズムを用い,コンテンツの通過情報をもとにキャッシュを発見するものがある.しかし,この手法は一 部のルータがキャッシュの取得を行わない,キャッシュの取得に ISP からの情報を必要とするといった問 題点がある.本稿では,Cache-aware Routing by Comparing Distance for Contents for ICN (CCD) を提 案する.本提案手法はサーバまでのホップ数とキャッシュまでのホップ数を通過情報として記録し,比較 を行い転送方向を決定することですべてのルータが ISP の情報に依存することなく最近傍コンテンツを取 得する.また,通過情報のキャッシュまでのホップ数を更新するためにコンテンツ要求パケットを拡張す る.エントリを更新するための新たなフィールドを加え,場合に応じて挙動を変える.有効性を確認する ため CCD をシミュレータ上に実装しキャッシュヒット率と平均コンテンツ取得時間について評価する.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集
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マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集 2016 993-1000, 2016-07-06
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292572095300096
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- NII論文ID
- 170000174116
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles