データの更新を漸次的に行う動的ソフトウェア更新機構

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抄録

動的ソフトウェア更新機構は,実行中のプログラムを新しいバージョンに更新することを可能にする.データを生成する関数(コンストラクタ)が更新によって変更された場合,古いコンストラクタの生成したデータ(旧データ)をすべて新しいコンストラクタの生成するデータに置き換える必要がある.しかし,データの置き換えを一括で行うと,プログラムが長時間停止することがある.そこで,この置き換えを漸次的に行う方式を提案する.この方式では,データの参照には必ずそのデータのアクセサを用いることを前提とし,旧データが参照される際に,アクセサがデータの置き換えを行う.また,ごみ集めの実行中に旧データを見つける処理を追加した.見つかった旧データは,関数呼び出しごとに一定数の置き換えが行われる.

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