顕著性と自己運動に基づく一人称視点における視覚的注意推定

抄録

本稿では,視覚的顕著性と自己運動に基づく,一人称視点における視覚的注意の推定手法を提案する.提案手法は,頭部装着型カメラから撮影された一人称視点映像のみから,映像を撮影した本人の視覚的注意を推定することを目的とする.視覚的顕著性マップモデルは,一人称視点映像に限らず,一般の画像・映像のみから視覚的注意を推定する手法として近年注目を集めている.本研究では,一人称視点映像から自己運動を推定することにより,頭部回転と進行方向を利用した視覚的注意推定マップ生成し,これを視覚的顕著性マップと統合することで,より一人称視点に適した視覚的注意推定を実現する.提案手法の有効性は,複数の人物と環境の組み合わせで撮影した一人称視点映像において実際の視線と比較することで検証し,顕著性と自己運動の両方が視覚的注意推定に有効に寄与しており,両者を統合することでより高精度な視覚的注意推定が可能であることを示した.

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  • CRID
    1050292572102917632
  • NII論文ID
    170000067274
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00077729/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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