IoTに基づく潜在的社会需要の推定と柔軟なサービス需給交換基盤
説明
時々刻々と変化する地域や都市の状況は,実世界センシング手法やビッグデータ解析・機械学習などの分析手法により,技術的には情報空間内で把握可能となってきた.一方で,その地域の人々が何を本当に必要としているかという潜在的な需要の最適な推定・提示を行うのは,現状困難である.本稿は,このような社会に埋もれた多種多様な需要の把握とその解決を,IoT や AI 技術を用いた新たなサービス需給交換基盤の構築による達成を目指す.まず,多種多様な需要を計算機で処理可能とするための需要の形式化を行う.また,微細な実世界の環境変化を捉えるため,IoT センサに加えて Web,SNS などの情報空間の情報を取り入れ,実空間・情報空間の両空間の情報センシングを行い,先に挙げた形式化された潜在的需要を抽出するためのシステムを構築する.さらに,潜在的需要を満たすようなサービス供給を提案する柔軟なサービス需給交換基盤を構築する.本稿では,提案した社会需要の抽出システムとサービス需給交換基盤を構築し,東山動植物園に展開し実証実験を行い,提案手法の検証を行った.構築したシステムにより2週間に渡って実証実験を行った結果,本稿の手法が実際の施設運用に有効利用できる可能性が示された.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2021論文集
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マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2021論文集 2021 (1), 2-10, 2021-06-23
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292572110775680
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- NII論文ID
- 170000185521
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles