修正ルールを用いた潜在バグ自動修正手法REPIXの提案
説明
本論文は,静的解析ツールが検出する潜在バグに対し,潜在バグの修正に必要な情報を設定項目として入力する修正ルールをもとに自動修正する方式を提案する.従来手法として,機械学習を用いて修正履歴から修正案を提示する手法,潜在バグごとに対象コードの探索・修正処理をプログラム実装する手法が知られている.一般にシステム開発では,設計方針の違いから,プロジェクトごとに修正内容を変更する必要がある.しかしながら,従来手法では,修正内容が学習データに依存,或いは,修正内容の変更にプログラム修正の必要があり,プロジェクトごとに修正内容を変更することは困難である.提案手法では,修正実施条件・修正操作を修正ルールとして定義することで,静的解析ツールで検出される潜在バグに対する自動修正を実現する.従って,設定項目の値を変更するだけで,修正内容の変更が可能となる.提案手法を実プロジェクトのソースコードに適用した結果,有識者選定の優先対応潜在バグが指摘された 237 箇所の内.232 箇所(97.9%)について修正可能であることを確認した.また,開発有識者判断により,潜在バグ修正内容 52 件の内,49 件(94.2%)がコミット可能であると確認した.
収録刊行物
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- ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2020論文集
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ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2020論文集 2020 198-205, 2020-09-03
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292572111959168
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- NII論文ID
- 170000183343
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles