分散制御型全対全通信結合網

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  • All-to-all Communication Network Controlled Bu Local Inteligence

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抄録

マルチプロセッサ上での並列処理において通信のオーバヘッドは大きな問題である。この分野での研究として局所性の高いアルゴリズムの開発や高性能なネットワークの開発が盛んに行われいる。しかしデータベースのジョインやソートなどの演算をマルチプロセッサ上で並列処理で行う場合には全ノードが全ノードと一斉に通信する事態は避けらない。またこのような場合には、いかに高性能なネットワークがあったとしても各ノードがランダムに通信を行う限りパケットの衝突などが起こりネットワークのバンド幅を使いきることができない。われわれのアプローチは衝突の原因となるランダムな通信を避けて、ネットワークの幾何学的な構造にうまく写像できる通信パタンを用いて通信の効率を上げることである。以前報告したドラゴンルーチングは上述のジョインやソートの全対全通信をグループに分解し超立方体構造に最適に写像するアルゴリズムである。このアルゴリズムを実行するネットワーク、ドラゴンネットにより全対全通信を効率よく処理することが可能になった。しかしドラゴンネットでは集中制御を前提としていたのでスイッチを切り替える度に通信準備時間が必要であった。またこのような制御機構は規模が大きくなるにつれ実現が難しくなる。今回この欠点を補うためインテリジェントなスイッチを用いて分散制御でドラゴンルーチングを実現する新ドラゴンネットを考案しトランスピュータでシュミレーションを行った。

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