1対多掌紋認証における順列インデックスを用いたN位認証率向上に関する一検討

抄録

掌紋認証は,利便性,可用性,受容性を兼ね備えた生体認証方式である.身一つで本人の確認ができる点が生体認証の大きなメリットであるが,1 対多生体認証においては,テンプレートの増加に伴って照合回数が増加し,それに伴って認証に要する時間も増加するという問題点がある.1 対多生体認証の高速化手法として,pivot(基準データ)との照合スコアの大きさの順序から得られる順列を距離索引用のインデックスとして用いる「順列インデックス」が提案されている.我々は順列インデックスを 1 対多掌紋認証に用いる場合の N 位認証率を向上させる手法として,pivot 集合の空間分離性を向上させるための PCA 型 pivot 集合直交化,および,認証に用いる pivot 照合スコア順列のロバスト性の改善手法として順列尺度型インデックス選択を提案する.検証結果より,提案手法を適用することによって 1 対多掌紋認証における順列インデックスの N 位認証率の向上に寄与することが明らかとなった.

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  • CRID
    1050292572127971328
  • NII論文ID
    170000185345
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00212970/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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