敵対的学習に基づくドメイン適応によるドライブレコーダを用いたヒヤリハット検出及び分類
説明
ドライブレコーダデータから交通事故やヒヤリハットなどの危険な状態を有用なデータとして抽出,分類し,その利活用が行われている.しかしながら,それらのデータを自動的に抽出,分類するには多量の教師データを人手で用意する必要があり,高コストである.また,既存の教師ありデータを用いて学習したモデルを適用することも考えられるが,車種やカメラの種類などの収集時の条件の違いによって,データ集合全体の傾向が大きく変化し,その精度は制限される.そこで本稿では,分類対象のデータと異なる環境で収集されたデータセットとその教師データを元に,高精度な分類モデルの構築を目指す.具体的には,既存の Convolutional Recurrent Neural Networks ベースのヒヤリハット分類手法をベースに,収集した環境を推定する層を追加することで,敵対的学習によるドメイン適応を行う.これによって,従来は収集した環境に大きく依存した特徴量を抽出する CNN 部分について,環境に依存しない特徴量の抽出が期待できる.実験では,実際のドライブレコーダデータを用いて検証を行い,ドメイン適応によって教師データがない環境下のデータ集合に対しても,高い分類精度を持つモデルを構築できることを示した.
収録刊行物
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- WebDB Forum 2019論文集
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WebDB Forum 2019論文集 2019 9-12, 2019-09-01
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292572129346304
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- NII論文ID
- 170000150664
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
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