DVDチェンジャを用いた低コスト大容量ビデオファイルシステムの構築

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  • A Development of Video File System using DVD Changer

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抄録

Movie On Demandやテレショッピング, インターネットアクセスなどの分野で利用が期待されるビデオサーバは, ユーザの要求に応じて任意のビデオや音声を即時に提供するビデオオンデマンドシステムの中核となる技術であり, 従来のコンピュータシステムにはない種々の特徴を持っている。このビデオサーバからクライアントへのビデオデータ転送は, MPEG1やMPEG2のような1.2Mbps~l5Mbps程度の高いデータ転送レートが求められる。このような膨大なビデオデータを配信するために, サーバ側では, それにみあう大容量かつ高速多重アクセス可能なビデオライブラリの構築が必要となる。従来このようなビデオライブラリは磁気ディスクによるRAIDシステムが使われていたが, コストの高さが課題となり, ビデオサーバの実用化の障害となっていた。より低コストで大容量の蓄積装置としてLDやCDなどのランダムアクセスが可能なものも考えられるが, MPEG2のようなビットレートの高いビデオデータには対応できなかった。ところが近年では, MPEG2を前提とするDVDドライブ及びDVDチェンジャの登場により, ビデオライブラリ機能の一部としての利用環境が整いつつある。本稿では, このビデオサーバを汎用コンピュータであるUNIXワークステーションに実装する上で問題となる, ビデオデータの管理方法ついて検討した。そして, 新たにDVDチェンジャを用いた低コストで大容量性を実現するビデオファイルシステムの構築を行なったので, その概要と評価を報告する。

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